顕微鏡用iPhoneアダプターを3Dプリンターで製作
実体顕微鏡 HOZAN L-50 に iPhone 13 Pro + 純正レザーケースを装着するアダプターを光造形3Dプリンターで製作しましたのでデータ公開します。
接眼レンズの外径が28mmなら他のでも使えると思います。iPhoneが入る部分には後述の通りじゃっかん余裕を持たせてあるのでちょっとだけ大きいらしい14 Pro + 純正レザーケースにもいけるかもです。
iPhoneの重みで傾いちゃいますがそこはご愛敬、撮影時に持って下さい。安価なUSB顕微鏡より簡単にきれいな写真が撮影できます。
アダプターはこんな感じ。
iPhoneを差し込むとちょうど良いところに背面カメラの通常レンズがきます。この調整で何個もプリントしました。サポート材の跡がキモいですが特に気にしません。
アダプターにはiPhoneケースのこすれ防止でエッジにアセテートテープなどを貼っておきます。その分じゃっかん広くしてあります。
使ったレジンは 1kg 3ぜんえんを切る格安 SUNLU 黒。レイヤー厚0.1mm、通常露光4.0s、オフ1.0s、ボトム露光30.0s、ボトムレイヤー5、Zリフト距離4.0mm、リフト速度2.0mm/s、リトラクト速度3.0mm、アンチエイリアス最大(Anycubic Photon Workshop)。
レジンが溜まらないよう角度を付けて、2時間弱で完成。サポートは自動ですが左下の角近辺は手動で追加しておかないと途中で本体から切れちゃうようでした。
最近 Photon D2 というプロジェクタータイプの家庭用光造形(DLP)3Dプリンターを買ってウキウキしてたのでつくりました。通常のDLP方式は造形のキモとなる液晶パネルが紫外線による寿命短の他、レジン漏れや圧死などユーザのミスでも壊れることがありますが、これは遠くから紫外線パターンを照射するので故障や造形ムラも少ないらしくお気軽に使えます。ただその分お高く、WiFiでのデータ転送も非対応です。プラットフォームはリニアガイド1本とボールネジでの駆動でガタ全く無し。静音。熱くもなりません。基本性能は高いです。これまで使っていた初代Photonとは雲泥の差でした。