12.3インチは大きくて見やすい

BMW 7シリーズ G11 / G12 後期 LCI のセンターインフォメーションディスプレイ(CID)を5シリーズ G30 の12.3インチに交換するための取付キットを開発しました。1年以上の調整と試用を繰り返しようやく納得できるものになりました。

なお前期車両は後述の通りあまりおすすめはしません。

こちらは同じ画角で撮った純正 10.25 インチ。多少古さを感じさせるサイズで、「7シリーズなのにディスプレイはそうでもないね」と言われることもしばしばでした。

良いこと・悪いこと

12.3インチ化には以下のメリットがあります。

• 画面が大きくなることで全てが見やすく、特に360°カメラ表示がわかりやすくなります
• スクリーンが20mmぐらい手前に来ることでタッチ操作が少し楽になります

デメリットはこちら。

• 流用するG30後期純正ディスプレイが高額です
• 慣れるまで少し圧迫感があります
• センタースピーカーの壁になるので音の聞こえ方が変わるかもしれません

でもやっぱり大画面は正義ですね、満足度はかなり高いです。診断機にも異常は一切表示されません。

大サイズ化には中華製 12.3 インチ Android ナビに交換する手もありますが、画面反射がひどい、自動明るさ調整が無い、車両電源オンごとのコールドブートに時間がかかるなど使えば使うほどストレスが溜まるため、Gシリーズでのアップグレードとしてはおすすめしません。

本キットが無くても一応取付は可能

このG30 12.3インチ流用(レトロフィット)ネタは Bimmerpost の mrgicm さんの投稿 です。ここにある通り基本的にはポン付けですが、そのままだと次の問題があります。

• 結構重いディスプレイユニットの固定が樹脂部へのネジ2本のみしかなく不安定で、振動でがたつく。事故時にはもげて飛んでくる可能性があり危険
• ディスプレイ下部のエッジがダッシュボードに常時乗っかるので、たぶん皮革に傷が付く
• ディスプレイ横・裏にすきまが空くので目隠しが必要

これらを解決するため本キットを開発しました。

前期車両の12.3インチ化はおすすめしない

G11 / G12 後期ではそのまま使える12.3インチディスプレイですが、前期では先スレッドのようにマップと CarPlay が全画面表示にならないという制限があります。マップは毎回の iDrive ダイヤル操作で全画面になる方とそうならない方がいてちょっと不明。CarPlay は専門知識があればヘッドユニットに ssh で接続し carplay.ini を変更することで解決するもよう。

ディスプレイ動作にはコーディングが必要とのこと(後期は不要)。

さらに動作する G30 用ディスプレイは製造日が古いもののみらしく、入手にリスクが伴います。

うちではどれも確認していないので前期に関するご質問にはお答えできません。

ご購入

取付キットのご購入はココアシステムズ通販サイトご利用いただくか、取付依頼を行う整備工場・プロショップにご注文ください。