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G11 / G12

7シリーズG11 / G12の取付方法です。

G01 / G02 / G30 / G31 / G32 / F90 / F97 も同様だと思いますが未確認ですので、ココアシステムズ(群馬県伊勢崎市)にお越し頂き、無料取付・動作確認をご依頼頂くのが確実です。

車両により、同じ位置に取りつけられず配線が短い、スペーサーの厚みがたりないなどありましたらすぐ対応しますのでご連絡ください

予め準備するもの

本体、付属品の他、取付には次のものが必要です。

  • ウェスやキッチンペーパー、マスキングテープなどの養生用品
  • トルクス T25 の工具
  • 10mmのメガネレンチなど。バッテリー端子を取り外すため
  • 精密ドライバーのマイナスなど。コネクター端子のロックを外すため
  • はさみ
  • グローブ。コネクターの取外しが硬い場合に使用

AUTO H MOD取りつけ

前後バッテリーのマイナス端子を取り外す

最初に、トランク・ボンネットそれぞれにあるバッテリーのマイナス端子を外して下さい。これは電気的な配慮もですが、パーキングレバーと通信できないダイアグを車両に残さないためです。

トランクは電源断状態で不意に閉まっても問題ないようキャッチにウェスをしばっておきましょう。

センターコンソールパネルを取り外す

シフトレバーと前方パネルを養生します。

ここではキッチンペーパーを重ねていますが、もう少し強度がある素材の方がいいでしょう。なお粘着力が強い保護フィルムなどはシフトレバーインジケーターパネルのクリア層が剥がれるので用いないで下さい。

パネルは6箇所のクリップどめです。上方向に引っ張り上げると外れます。

穴よりシフトレバー横幅の方が大きいので、レバー形状に合わせ回転させながら、裏の電線に気をつけつつ、抜き出します。

コネクターの外し方です。右側のハウジングをコンソールだと思って下さい。

押すようなロックタブはなくポッチ1つが穴にはまっているだけの構造なので、写真下方向に反らせながら引き抜きます。押す面の後端には滑り止めの引っかかりがあるので、向きは手探りでわかります。製品ハーネスの4Pコネクターで脱着練習しておくとコツがつかめるでしょう。

抜けない場合はグローブをしてみてください。工具を使うと経験ではより外れにくくコネクターを壊しがち。

ちぎれるので絶対に電線を引っ張ってはいけません。

バッテリーを外さなかった場合メーターパネルに「パーキングレバー」の警告が出ますが正常接続後に消えます。ただ車両に記録は残ります。

コンソールパネル裏。コネクターはこの3箇所にささっています。

CAN電線を入れ換える

シフトレバーを止める4つのトルクスネジ(T25)を外してシフトレバーを引き抜き、コネクターを外します。

そのコネクターから車両通信のCANを分岐するため、白・青線(3)と白・黄線(4)を次の手順で外します。なお車両によっては写真と異なり5・6にも電線が入っている場合があります。

まずコネクターの端子ロック用タブを外します。精密ドライバーのマイナスをつめの部分に差し込み軽くぐりぐりするのがいいでしょう。その後ゆっくり開きます。開きすぎるとちぎれる可能性があり。

マイナスドライバーで端子のつめを押しながら電線を軽く引っ張ります。このコネクターは写真の白・青(3)のように途中でもロックがかかる二段階式ですので、ここでも同じようにして電線を抜いて下さい。

バッテリーを外さなかった場合、この2本が接触して車両通信が異常停止しないよう1本ずつ作業して下さい。

抜いた車両配線は付属の空コネクター(2P)にこの向きで奥まで差し込み、ロックタブを締め込みます。タブが閉まらない場合は端子が奥まで入っていません。

AUTO H MOD 付属ハーネスの端子つき電線を白コネクターに写真の向きで差し込み、タブを閉じます。

純正電線を差し込んだ2PコネクターをAUTO H MODハーネスに接続します。そのとき写真のように「白と白・青」「オレンジと白・黄」が連結されていることを確認下さい。これでCANが分岐できました。

※ 試作ハーネスのため製品とは一部異なる場合があります

ちなみに入れ間違いや純正戻しなどで純正電線をコネクターから抜く方法です。

精密ドライバーをこの穴に差し込むと最初のロックが外れるので電線を少し引き、先ほどのようにタブ内の二段階目を解除して引き出してください。

異音防止のため付属のスポンジテープでコネクターをはさみ込み、余った部分をはさみでカットします。巻くと数日で剥がれるので、テープ同士を貼り付けるのがポイントです。

AUTO H MODを取りつける

内装内部のリブを避けるため付属の樹脂スペーサーをはさみ、写真の位置に本体を貼り付けます。ブレーキクリーナーなどで内装側を予め清掃しておいてください。

AUTO H MODハーネスを本体に差し込みます。

次に、純正黒コネクターと AUTO H MOD ハーネスに接続します。先ほどと同様、コネクター部分には異音防止のスポンジテープを貼ってください。

シフトレバーの白コネクターを元の場所に接続し、レバーを取りつけます。赤・黒・青の3コネクターが表に出ていることを確認してください。

コネクターをセンターコンソールパネル裏に接続しつつ、外したときのように回転させながら戻し、はめ込みます。

作業後はバッテリーを戻してください。

確認・異常表示のチェック

車両のSTARTボタンを3回押して診断モードにし、異常表示が無いことを確認してください。

次にパーキングレバーを押し引きし、作動音と共にLED表示が切りかわれば正常です。AUTO Hボタンはエンジン始動中で無いと切りかわりません(純正の仕様)。

[パーキングブレーキ]の異常表示がある

AUTO H MODにハーネスが接続されていません。本体に白コネクターが接続されているか、純正の黒4PコネクターがAUTO H MODハーネスに接続されているかを確認下さい。

また車両のSTARTボタンを3回押して診断モードにし、AUTO H MODのコネクター隙間から青色LEDの点灯があるかもチェック下さい。

接続が正常な場合、開発車両(G11 iDrive7)には存在しなかった通信が行われている可能性があり、現車確認が必要です。AUTO H MODに接続した純正黒4Pコネクターを外しコンソールパネルにはめればノーマル状態に戻ります。一度ご連絡ください。

[Pボタン機能停止]の異常表示がある

シフトレバーの通信が車両に届いていません。レバーの白コネクターまたは上で加工した黒コネクターや電線が接続されていないと思われます。

その他大量のエラー表示が出る

車両CANの通信が停止しています。上で加工したシフトレバーの電線の接続が間違っていますので色・場所を再確認下さい。

AUTO H MODが動作しない

異常表示はなくAUTO H MODの標準機能やまた機能設定などができない場合、開発車両(G11 iDrive7)とは違うCANの通信をしている可能性があります。車両のSTARTボタンを3回押して診断モードにし、AUTO H MODのコネクター隙間から、青色LEDの状態を確認下さい。点滅している場合、必要な情報の一部が取得できていません。点灯でも想定外のデータを受信しているかもしれません。

AUTO H MODに接続した純正黒4Pコネクターを外しコンソールパネルにはめればノーマル状態に戻ります。一度ご連絡ください。

ノーマル状態への戻し方

AUTO H MODが装着された状態でもディーラー作業に影響ありませんが、念のためノーマル状態に戻しておきたいという方もいらっしゃるでしょう。一番手軽な方法は次の通りです。

  • 前後バッテリーを外す
  • センターコンソールパネルを外す
  • AUTO H MOD本体の白いコネクターを外し、未接続のままにする
  • 接続されている AUTO H MOD と純正の4Pコネクターを外し、純正コネクターをセンターコンソールに接続する。AUTO H MOD 4Pコネクターは未接続のままにする
  • 全て元に戻す

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