取付
この項で使用するもの
- 【取付キット付属品】拡張ステー
- 【取付キット付属品】カバー (別項で加工済のもの)
- 12.3インチディスプレイ (別項で加工済のもの)
- 樹脂製内装はがし
- 10mmのメガネレンチ等
- トルクスレンチ
- マスキングテープや表面保護テープ
- ウエス 2枚
- マグネットピックアップツール
- (あれば) 乾性潤潤滑剤
バッテリーを外す
トランクとボンネット内にあるそれぞれのバッテリーのマイナス端子を、10mmのメガネレンチ等で外します。これは安全のためというより、タッチスイッチ類を触るだけでオンになる車両の仕組みで作業中に面倒なことになるのを防ぐためです。大爆音で音楽が鳴り始めたことが何度かありました(ナゾ)。
なおトランクが電源断の状態で閉まると大変面倒なことになるので、それを防止するためフックにウエスを縛っておきまましょう。
内装を外す
矢印のあたりに内装はがしを差し込み横のふたを外し、エアコンルーバー用コネクター1つと近くのネジ2つとを取ります。コネクターは引っかかりがある面に力を入れ反らせる感じで引っ張るだけ。
エアコンダクト上部をマスキングテープで養生します。長いインストルメントパネル脱着時に、特にここがガシガシ当たります。
ふたについてる助手席エアバッグ操作スイッチは車両電源が入ったときに無いと診断機でしか消せないエラーが出るので注意。
インストルメントパネルは先に外したネジ2本以外はクリップ留めなので、助手席側から順に手で引き外していきます。工具を差し込むと電飾部品を割ります。
パネルの右端は鋭利な作りで、これがあちこち傷つけます。特にステアリングの裏側なんかに当たるので養生しておきましょう。
パネル裏側のコネクターは4つで、この順に外すのが楽かも。3は片側ロック、他は両サイドロックのつめがあります。
3のコネクターは指がほとんどかからないので、スイッチを先に外すのが正解。両側の金属プレートをなるべく押さえながら、裏からゆっくり押し込みます。雑に押すと金属プレートの根本が割れます。
4もとても硬くて指も入りづらいですが、3のような方法は無いので気合で。コネクターのすきまから乾性潤滑剤を吹くと外しやすくなります。
ディスプレイ交換
中央エアコン吹き出し口裏にあるディスプレイのネジは落とすとまず取れないので、下にウエスを敷いて、さらにマグネットピックツールでワッシャーを保持した状態で脱着します。
ダッシュボードを傷つけないよう純正ディスプレイを外します。ネジ2コ以外はダッシュボードにはまってるだけなのでこじるようにゆっくり上に持ち上げ、ネジステーが見えたら手前にスライドする感じ。ディスプレイの丸コネクター(LVDS)がなかなか抜けないのでここにも乾性潤滑剤を噴射するといいでしょう。
拡張ステーとカバーを順に入れます。
上で外した純正ディスプレイ同様に拡張ステーは奥に差し込み、ダッシュボードに当たらないよう気をつけながら下に押します。拡張ステー中ほどのでっぱりが内装の切り欠きにはまると前後に動かなくなるので確認ください。万一個体差ではまらない、すきまが空くなどあれば加工願います。
12.3インチディスプレイに丸コネクター(LVDS)を接続し、ステーに乗せます。もしカバー奥とディスプレイの面が合わないときはディスプレイをぐりぐりやっているとカバー位置がいい感じに調整されるはず。
ディスプレイのネジを先ほどと同様に落とさないよう注意しながら固定します。
あとは逆の順に戻してください。インストルメントパネルの先ほどの4番コネクターを忘れやすく、夜間に運転席側のアンビエントライトが点かない場合はこれが接続されていません。あと左端のエアコン吹き出し口裏コネクターも見逃しやすいです。
ドアの閉まり方に違和感がある場合、サイドパネル奥のゴムプレートの入れ方に問題があります。手前からドアモール、ゴムプレート、ボディーという順なので確認して下さい。
車両電源オン
オンにすると時計を設定せよというメッセージが出るので行ってください。
また少し走行するとパークディスタンスコントロール(PDC)機能停止の警告が出る場合がありますが、しばらくすると消えるので放置でOKです。
ディスプレイが表示されない場合
万一ディスプレイが表示されない場合、丸コネクター(LVDS)でしか接続されていないので、ここの付け忘れがないか再確認してください。後期 LCI で考えられるのはこれだけなので、純正に戻すなどして異常部品を見つけてください。
前期の場合、コーディングでディスプレイ解像度の変更が必要とのこと。