< 1つ戻る

センサーの取り付け

シフトレバーにセンサー(ひずみゲージ)を貼り付けます。シビアな作業が含まれますので、必要なものを全て揃え、手順をイメージした上で行って下さい。

センサー破損時には有償にて修理承りますのでココアシステムズまでご連絡ください

準備するもの

  • (付属) センサー配線
  • (付属) ひずみゲージ専用瞬間接着剤
  • (付属) ポリエチレンフィルム
  • (付属) 熱収縮チューブ
  • 車両から取り外したシフトレバー
  • アセテートテープなど高耐候性テープ。
日東電工 5-1920ニトムズ J7112 推奨
  • マスキングテープ
  • タイラップ。シフトレバーに充分巻ける長さ
  • サンドペーパー #300〜600程度
  • アセトンやIPAなどの溶剤
  • ヒートガン
  • 接着剤やシリコンコーキング

事前準備

取り付けにはシフトレバーに約10cmのスペースが必要で、センサーはその中ほどに、力がかかる方向に前後1枚ずつ貼り付けます(まだ貼らないで下さい)。

通常はシフトレバー下よりで、太いセンサー配線が動くのに充分な余裕があるあたりを選びます。ただ前・後のセンサーに温度差ができると計測値がずれるため熱が直接当たらないよう気をつけてください。レバー全体の温度が等しく上がるのであれば問題ありません。

平面でも曲面でも設置できますが、想像で、レバーを熱したときに前後等しく変形しそうな場所を選んでください。

装着前にセンサー配線の長さがFlatshifter本体設置場所まで充分か確認してください。足りない場合、完全未使品に限りセンサー配線の無償交換を承ります(往復送料お客さま負担)。

ひずみゲージ専用瞬間接着剤は開封後数日で完全硬化します。作業時までキャップを取らないで下さい。

接着剤が使用できなくなった場合、別項の補修部品リストから購入いただくか、硬化時間が長く手間ですが一般的な瞬間接着剤を用いる手もあります(非推奨)。

センサー貼り付け

予め目を通し、特に4以降の流れをイメージできてから作業を始めることを強くおすすめします。
なお写真は試作のため、付属のセンサー配線とは長さが少し異なります。

  • センサー貼り付け部分を #300〜600 程度のサンドペーパーで平滑に仕上げます。塗装やさびがある場合は先に充分落としてください。不十分だとセンサーはがれにつながります
  • アセトンやIPAなど溶剤を含ませた不織布や工業用ティッシュペーパーで一方向に汚れを拭き取ります
  • 貼り付け位置をけがきます。溶剤で落ちない方法がおすすめ
  • ここではまだ貼りません。センサーは銅箔パターンが見える側が表面でザラザラした側が接着面、長辺がレバー上下方向です。レバーの前・後は2枚のセンサーのどちらでもかまいません。配線はレバー上方向に出しUターンさせることを強くおすすめします。なお取付スペースが無い場合はこの限りではありませんが(センサーに上下の向きはありません)、配線が引っ張られても問題ないよう対策下さい。以下説明は全て上方向に出した場合のものです
  • アセトンやIPAでセンサーの接着面を一方向に拭き脱脂し、付属のひずみゲージ専用瞬間接着剤をセンサー裏側全面にわりと厚めに塗ってください。センサーと黄色いテープ部分が重なる1mm程度の部分にも塗布します。貼り付け後に接着剤が全体的にはみ出るような量が必要です
  • センサーを貼り、付属のポリエチレンシートの上から指でセンサー全体を30秒程度押します
  • 同様に反対側にもセンサーを貼ります
  • 接着剤の硬化を30分以上待ちます
  • センサーをおおうように、アセテートテープなど耐候性の高い(熱で接着剤がねばねばにならない)テープを強めに貼ります。ただし切れ目や段差をセンサー上につくらないでください
  • センサーからの細い配線もアセテートテープとタイラップで固定します
  • さらにタイラップを追加し配線を折り返して、その先も固定します。前後センサーの上には何も触れない、センサーからの配線がゆれない、配線が引っ張られてもちぎれないようにすることが重要。なおタイラップの頭は太い配線となるべく一直線にそろえると美しく仕上がります


  • 可能であればここで一度動作チェックを行います。センサー配線をFlatshifter本体に接続し、IGN ONでFlatshifterの電源を入れ、USBケーブルでWindowsPCに接続して、別紙で導入したFlatshifter Connectorを起動してください。[通信] -> [読み込み] で初期設定を読み込み、[圧力センサー] -> [サポート] にてニュートラル位置からレバーを前後したとき値が増減することを確認して下さい。問題なければIGN OFFにし、配線を外して、レバーの加工を続けます
  • シフトレバーの振動でタイラップなどがずれ落ちセンサーをちぎる可能性もありますので、接着剤やシリコンコーキングなどでセンサー以外の各部固定をおすすめします。これは任意です
  • 付属の熱収縮チューブをかぶせヒートガンで温めます。付属のチューブでサイズが合わないときはご連絡ください。1ヶ月程度お時間を頂く場合がありますが可能な限り用意します



センサー取り付けは以上で終了です。

設置

本体のセンサーコネクター近辺はゆれないよう車両に固定してください。端子には金めっき品を使用していますが振動によるわずかな接触抵抗の変化でセンサー値が変動する場合があります。

センサー配線はなるべく熱源をさけてください。ゆっくり温度が上がることに対しては問題ありませんが、不均一な熱が急に加わるとセンサー値が変動する場合があります。またコイルやイグナイター、モーターなどノイズ源の近くを避けてください。

対象物の伸び縮みによる微小な抵抗変化を計測するという装置の特性上、値のずれは必ず生じます。スイッチングに影響しない範囲は無視してください。

もくじ
PAGE TOP