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Flatshifter本体の接続

Flatshifterはシフトレバーの微少な曲がりをフィルム状センサー“ひずみゲージ”により測定し、アナログ電圧およびデジタル信号として出力します。いかに硬いレバーでも(H型鋼でさえ)変形があり、充分な精度で検知可能です。

本機使用時のトラブル等について一切保証しません。またECUセッティング等についてのご相談は承っておりません。

接続

8Pコネクター

… IGN電源入力 +12V
… GND
オレンジ … アナログ出力 : 2.5V(ニュートラル時)±2.5V
… デジタル出力1 : ONでGND(オープンコレクタ)、要プルアップ / 最大500mA
… デジタル出力2 : ONでGND(オープンコレクタ)、要プルアップ / 最大500mA
… スロットル電圧入力 : 0〜5V /範囲外の入力で故障
… 外部拡張電圧入力 : 0〜5V / 範囲外の入力で故障

4Pコネクター

圧力センサー入力

制御方針の検討

まず、フラットシフトなどシフトレバー押力によるスイッチング判定をECUまたはFlatshifterのどちらが行うかを決めます。

F-CON V Proのようなフラットシフト機能がほぼ無いECUでは、Flatshifterが条件・点火カット時間などを決めるデジタル出力を使用します。LinkやMoTeCではFlatshifterのアナログ出力を使い、ECUで条件を判断するのが一般的です。

デジタル出力をHパターンMTで使用する場合はスロットル電圧入力を併用してください。ECUが認識するスロットル電圧がごくわずかにずれる可能性がありますのでECU設定の確認が必要です。

外部拡張電圧入力(※)でスイッチング時間の変更も可能です。5Vまでのスイッチやギアポジションインジケーター電圧出力が接続できます。インジケーター接続時は念のためギアポジション表示の再設定を行って下さい。

※ 2022年発売以前のFlatshifterは、バージョンアップにより外部電圧入力判定に対応します。ココアシステムズまでお問い合わせください

デジタル出力の使用方法

デジタル出力を使う場合は、ECUに接続する電線にプルアップが必要です。これが無い場合、正常に判定できません。
ECUでは入力がLOWになったときフラットシフト等の動作を行うように設定します。

操作・表示

LED

本体LEDは装置の状態を以下のように簡易表示します。

消灯

スリープ中、またはIGN電源が入っていません

青 点灯

通常起動状態、または起動中です

赤 点灯

デジタル出力1・2のどちらかまたは両方が出力中です

赤 1回点滅

出荷初期状態です。付属のWindows用ソフトウェア“Flatshifter Connector”で学習が必要です

赤 2回点滅

センサー接続異常です。センサー(ひずみゲージ)またはセンサーコネクター近辺を確認ください。IGN OFF/ONによるFlatshifter本体電源再投入でエラーをリセットするまでアナログ出力2.5V、デジタル出力オフに固定されます

赤ボタン

赤ボタンにはセンサー学習後から以下の動作が設定されます。付属の設定ツール”Flatshifter Connector”にて動作を変更することも可能です

長押し

スリープまたはそれを解除します

5回押し

ボタンを離して1秒で確定。センサーのニュートラル位置学習を行います。”認識幅”はFlatshifter Connectorで設定した値を保持。学習中はLEDが紫色になります

電源配線にスイッチを接続しない

FlatshifterのIGN電源を機械式スイッチでオフにしないで下さい。入出力ポート状態が不定になり、ECUなど接続された機器が誤判定をする場合があります。

機能の無効化には、本体赤ボタン長押し(初期設定)によるスリープモードを使います。このときアナログ電圧出力は2.5V、デジタル出力は1・2ともオフに固定され、待機電流は約0.5mAとごくわずかです。

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